小鳥の恩返し

小鳥の恩返し

玄関先の樹木の剪定をしていたところ、木々の中に鳥の巣を発見。 気がつけば、私を威嚇するかの様に、親鳥が飛び回っています。

きっと卵があるのでしょう、それなら、剪定は小鳥たちが巣立ってからにするとして、その日から、小鳥一家を見守ることにしました。

やがて、卵がかえったか、親鳥が、一生懸命、ご飯を運ぶ姿を見るようになりました。それは、それは、かいがいしく、行ったり来たり、必死に、子育てをしている姿に胸が熱くなり、ご近所さんも一緒になって、応援していました。 そして、親鳥のお留守をねらって、そっと、雛の様子をみては、なんだか、子や孫を見まもるような気持ちで、楽しんでいました。

そして、巣立ちの日。

一羽ずつ、少し離れた親鳥の元に、勢いよく飛びたちます。

一羽、そして一羽。

ところが、必ずいるんですね、どんくさい子が。

飛び出しはしたものの、親鳥のところに、なかなか行けません。バタバタと焦っている様子のわが子に、「頑張って。こっちへおいで。」と言っているかのように、親鳥は、その子の近くを飛び回ります。

頑張れ。それ、それ、そう少し。こっちも手に力が入ります。

そして、最後のその子も無事、飛びたっていきました。

旅立ちに、ホットしましたが、ちょっぴり、さみしくもありました。

物語は、まだ、続きます。

2.3日して、2階のベランダで、お布団を干していると、なんと、お隣の屋根に あの小鳥一家が、こちらを向いて並んでいるではありませんか。

お子達は、何やら楽しそうに、ぱたぱたしながら、遊んでいます。 「お世話になりました。元気にやっています。」と、親鳥が言っているようでした。

想いが通じていたんですね。すごく、すごくうれしかったです。

ひとしきり、姿を見せてくれたあと、一家は、また、旅立っていきました。

訪問先で聞いた、素敵なお話です。私も幸せな気分になれました。

山外 桂子

季節の移りかわりを感じました

天候不順が続いていますが、9月5日はすがすがしいい1日でした。通信を配っている時、夏の終わりと、初秋を感じました。

一匹のせみの鳴き声を聞き、道の草の茂ったところを何気なく見ると、きゃーへ~び 走って逃げたのですが、進行方向が同じだった ため途中まで一緒でした。また大きなかえるも横ぎり、どきどきでした。

でも、もう田んぼでは稲穂が黄色く色づき、とんぼが飛び、コスモスが咲いていました。木陰に入ると涼しい風が吹いていました。

季節の移りかわりを感じた1日になりました。季節の変化を感じるのもいいものです。

玉手 みゆき

素敵な方に出会いました

9月5日(土)の午後 池田市商工会議所で行われた大阪介護支援専門員協会 豊能・三島ブロック合同研修会 『シンガーソングドクターのトーク&ライブ』を聴きに行ってきました。

講師は安川 修 先生です。和歌山にある安川診療所の院長先生、泌尿器科医であり、在宅医療を専門とされています。

先生が在宅医療で出会った利用者様とのお付き合いや出来事の中から生まれた笑いと愛のあふれるお話をお聞きししました。

数多くの看取りの場面で感じたことを「そうだ!歌にしよう。曲を作ろう」とギターで弾き語りを披露する事になったエピソードを交えて

お話してくださいました。そして先生の低音が響く歌声に聞き惚れてしまいました。時にはあふれる涙を止められずに・・・・。

ご利用者様の前で作り笑いでなく、心から笑顔で接する事でご利用者様がケアチームを信頼するというお話が一番心に残りました。

『ちゃんと笑顔で接してますか?』という先生の声

『そうだ!!』と頷いてしまいました。

いっぺんにファンになってしまいました。

『在宅医療チームの中で医者である自分が出来ることはほんの一握りで、周りにいる沢山のケアチームの力が大きい』と

私たち在宅を支えるチームは素晴らしい力があると

ケアマネジャー様や訪問看護師やヘルパーさん、薬局さん、福祉用具さんたちの力が大きいとお話してくださいました。

でも在宅で身近に往診をして下さるお医者様が居ないと退院できない ご利用者様は沢山います。

先生のような方が増え続ける事を熱望します。

先生のお話に中には、日頃 訪問看護の中で感銘を受けている点が一緒と感じるお話がいくつもありました。

そうそうと頷くエピソードも沢山ありました。

安川先生のお話を聴いて、私が訪問看護を続けられる気持ちを強くした時間でした。

ハッピーな時間をありがとうございました。

訪問看護 村田一美