私には 須磨に住む91歳の父(夫の父)がおります。 父からの情報伝達として手紙が送られてきます。 内容としては私たちに話し忘れたり聞き忘れたこと。思い違いしていたことの訂正。またちょっとした思い出話・・・など他愛ないことが書かれています。
最近受け取った手紙の中に気になることがありました。 出掛けた先で目にした様子を嘆くものでした。 たった二日間の旅行で似たような嫌な場面に遭遇したようです。 その様子を次のように表しています。
大声でわめく、こんな人が増えたような気がしてなりません。~途中略~ その光景で 最近見たNHKの朝のドラマのシーンを思い出しました。花子の父親が4年ぶりに帰ってきましたが、 その父親のわめき方や仕種等、私は気に入りません。 「NHKのドラマ=信用 → 無意識に真似る人が生じる」からです。昔の人はあんなわめき方をしていたのか、 あんな仕種をしていたのか、と誤解されたくないからです。
父の全くの個人的な感想です。 しかし 昔の人々の様子を不快に表現されていることへの嘆きと、大声でわめくことによって、 相手を黙らせてしまうという卑怯なやり方への怒りが文章の中から感じました。
日常の生活の中で、大は小を制してしまったり、大声で文句を言った方が勝ちなんて不条理な場面を見る時があります。 父のこの手紙の一文から、人生の大先輩からの大切なメッセージをもらったと思いました。
お天気のいい時はムズムズしてすぐに山歩きに出かけてしまう。 健脚自慢だったのに最近足が遅くなって悔しいと嘆く。 そんな父からの手紙が今後も続きますようにと 改めて思いました。
佐藤 ゆう子